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初詣 荏柄天神社~紅葉山やぐらの小散策

egara  kamakura 001.JPG 毎年、初詣は鎌倉の鶴岡八幡宮と荏柄天神社に参拝に行きます。

 今年は少し時間が余ったので久しぶりに鎌倉小散策。

 普段あまり行かない「幕府跡」2ヶ所とお正月に相応しくないかも知れませんが、いつも目の前を素通りしてしまう「高時腹切りやぐら跡」に行こうと思います。

 元旦から3日までは鎌倉市街は交通規制があります。バスもこの間 「段葛」ではなく、鎌倉警察署裏の「本覚寺~大巧寺~日蓮上人辻説法跡~妙隆寺~宝戒寺」をとおり、「大学前」のバス停に出ます。この道付近を散策したいと思います。

 出発は「荏柄天神社」。

 荏柄天神社は日本三天神の一つに数えられ、学問の神様、菅原道真をまつっています。1104年(長治1)、雷雨と共に天神の天降り、神意を尊び里人がこの地に社殿を建てたと伝えられています。

 さて、 荏柄天神社を出てすぐ右の細い路地を進むと左手に小学校が見えてきます。私立清泉小学校。小学校から大学まで一貫の女子校です(小学校は男女共学)。元々は栄光と同じく横須賀にありました。今の神奈川歯科大学の場所です。

 学校を過ぎると右手に公園、「源頼朝の墓」「白旗神社」があります。お墓のあるあたりに、かつては頼朝の持仏堂があり、頼朝の死後は法華堂と呼ばれたそうです。墓の層塔は江戸時代に島津重豪により大御堂から移されたものといわれ、国指定史跡。明治の神仏分離により墓前に白旗神社が建立されました。

egara  kamakura 002.JPG 先程の公園のところまで戻り、荏柄天神社から来た道を清泉小学校にそって左に曲がり、進むと小学校の角に「大倉幕府(1180-1225)」跡の石碑があります。源頼朝は1180年(治承4)鎌倉に入ると大倉の地に屋敷を構え、ここに侍所、公文所、門注所(後に移転)などを整備し、碑を中心に東御門、西御門と金沢街道に囲まれた地域に幕府があったと考えられています。鎌倉時代の幕府跡はこの他に2ヶ所あり、ここが一番最初に幕府が置かれました。

 この跡、バス通りに出て鎌倉駅方向に進むと「宝戒寺(はぎ寺)」があります。1335年(建武2)に北条高時の菩提を弔うため、後醍醐天皇が足利尊氏に命じ北条執権邸跡に建立しました。秋の彼岸の頃には境内の白萩が見事だそうです。鎌倉二十四地蔵第1番。鎌倉三十三観音第2番。

 宝戒寺を出て、目の前のカーブした大きな道路でなく、左手の道に進みます。

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 10mぐらい先を左に入る路地へ。道なりに左方向に進むと宝戒寺の裏に出てきます。そこには「宝戒寺橋」があり、橋からは隣の「東勝寺橋」のアーチが綺麗に見えます。

 そのまま進むと「紅葉山やぐら」があります。 egara  kamakura 004.JPG

 

 

 この地域は、鎌倉幕府の実力者・旧跡「北条執権邸」内にあり、平成13年(2001年)の NHK大河ドラマ「北条時宗」(第8代執権・1251~84年)生誕の地ともいわれ、文永・弘安の役の二度にわたる蒙古襲来を撃退。”神風”とともに、日本の歴史に大いなる名跡を残しました。

 ちなみに、「やぐら」とは鎌倉付近では、山腹の岩をくりぬいて作った穴を呼んでいます。鎌倉時代から室町時代における上層階級の墳墓とされています。

 

 

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