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6割プラス1270人

 先週、今年度の「不登校生徒・高校中退者のための進路情報説明会・不登校相談会」(主催 神奈川県学校・フリースクール等連携協議会・神奈川県教育委員会)が終了しました。

 ところで、神奈川県で公立高校全日制に通える生徒はどのくらいかというと「県内の公立中学卒業予定者の6割」とする割り振り方式でしたが10年度より実数で示すことになりました。

 神奈川県では公立高校100校計画がうたわれた昭和63年の12万2077人をピークに県内公立中学校卒業予定者は徐々に下降しました。来春は6万8907人を予定しています。しかし、この数値は今春より1051人増で、県公私立高等学校協議会は8月30日、2013年度全日制高校入学定員を公立4万2千人程度、私学1万3500人程度とする計画案をまとめました。これにより公立高校が今春より1270人増となり、61.0%、私立19.6%となります。それ以外は県外・定時・通信高校などに進学となります。

 それでも、文部科学省の調査では、県内の公立・私立を合わせた全日制への進学率は昨春、89.15%と全国最低となっています。経済的理由で進学を諦めたり、定時制・通信制高校に進学する子ども達を考えると妥当な数値にも見えますが、仮に私学へ進学したとしても最大で補助金が51万9千円(授業料42万円、入学金9万9千円)、奨学金の貸し付けが48万円。年間で99万9千円の学費補助金・奨学金貸付を受けることが出来るので、ある意味所得が低い家庭の方が私立に通学しやすいことになります。

 根本的には、生徒のためには大阪のように私立も実質無償化するのがいいことかもしれませんが、そこにもいろいろな問題が山積みされています。

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