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扇状地と三角州の違いは? ~小学生の学習(4)~

 「扇状地と三角州の違いは?」

 どちらも川によってできた三角形の土地というくらいにしか理解していないのでは??

 簡単に言うと、川の水域で呼び名が違います。「扇状地は山地から平地へ流れ出る所」「三角州は河口付近」。両方とも上から見ると三角形ですが、個人的には扇状地は断面で直角三角形という方が利用の仕方が理解できていいと思うのですが。。。

 「扇状地」(せんじょうち)は、河川が山地から平野や盆地に移る所などに見られる。土砂などが山側を頂点として扇状に堆積した地形のこと。扇子の形と似ていることからこの名があります。扇状地の頂点を扇頂、末端を扇端、中央部を扇央といいます。(※1)

 「三角州」(さんかくす)は、河口付近で見られる地形で、枝分かれした2本以上の河川(分流)と海で囲まれた三角形に近い形をしています。ギリシア文字のデルタ(Δ)に似ていることから、デルタ、デルタ地帯とも呼ばれています。エジプトのナイル川が有名。

 日本の三角州というと木曽三川(※2)を思い浮かべるのですが、信濃川(新潟県)、江戸川(東京都・千葉県)、淀川(大阪府)(※3)、筑後川(福岡県)(※4)などの大河川の下流部には、広い三角州が形成されています。東京、大阪、名古屋などの大都市は、これら諸河川の三角州上に立地しています。しかし、急流河川の多いわが国では、粗粒な砂礫(されき)が河口部にまで供給されるため、扇状地状デルタとよぶ扇状地に類似した乾燥土性の三角州が発達することが多く、天竜川(静岡県ほか)、大井川(静岡県)、常願寺川(富山県)などの下流平野は、このような型の地形です。

※1)扇頂部は、勾配が大きく面積も小さいため利用しにくい。扇央部は、河川の伏流により地下水位が低く乏水地となるため、水田には利用しにくい。このため桑畑や果樹園として利用されている。扇端部は、湧水帯をなし水を得やすいため、古くから集落や水田が立地しています。 果物は水はけがよく、日当りがいい扇状地や昼と夜の差が大きい盆地で栽培されます。
※2)木曽三川(きそさんせん)とは、濃尾平野を流れる木曽川、長良川、揖斐川(いびがわ)の3つの川の総称です。木曽川下流には、集落ごとに洪水を防ぐ輪中(わじゅう)や「水屋」「上げ仏壇」「上げ舟 」などを思い出します。

※3)淀川(大阪府)といえば、琵琶湖。琵琶湖といえば滋賀県。

※4)筑後川(ちくごがわ 福岡県)といえば、筑紫平野(つくしへいや)。てつやではない。筑後川下流には、排水や水利用のクリーク(溝・水路)に代表される水郷景観がみられます。

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