私立の通信制高校は日本に200校以上ありますが、その生徒のほとんどは「学習センター」「サポート校」「技能連携校」に通う仕組みになっています。ルネサンス高等学校・ルネサンス豊田高等学校はそのような通う通信制高校ではなく、携帯やパソコンで単位修得を行う少し違った株式会社立の通信制高校です。

　3月18日、東京都千代田区の日本教育会館においてルネサンス高等学校・ルネサンス豊田高等学校　卒業式が挙行されました。普段、本部校以外拠点があまりない卒業生が前日の予行などがなくどのように行うのかある意味楽しみにしていました。

　予想以上にしっかりした彼らの式典をみてルネサンス高等学校・ルネサンス豊田高等学校の教育の高さが感じられました。

　6年前2名からスタートしたルネサンス高等学校は今年901名の卒業生が羽ばたきました。

　卒業証書授与後、壇上から参列者に卒業証書の表紙や卒業証書自体を開けて見せる生徒もいました。通信制高校の生徒にとって「卒業」というのはいろいろな過程を乗り越えて獲得した宝物なのです。

　今回の式には「前年度卒業生証書授与」がありました。昨年度、東日本大震災後、仙台と東京会場の卒業式が中止となった為、行われました。前年度卒業生の代表の女の子が「新しいスーツを買って、卒業式を楽しみに待っていました。震災後、卒業式の中止の連絡があり、卒業証書が郵送で送られて来て、4月から入学した大学でも入学式が行われず、買ったスーツに袖を通すこともなく、どこか心の中に欠けたものがありました。」との言葉がありました。今回の式は感無量だったと思います。

　やはり卒業式はいいですね。