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神奈川コミュニティカレッジNPOマネジメント講座 山崎美貴子先生

 先日、「かながわコミュニティカレッジ NPOマネジメント講座」で神奈川県立保健福祉大学長の山崎美貴子先生のお話を伺ってきました。

 「新しい公共について考えてみよう」というテーマで、「英国と米国では新たな公共の概念が違って生まれてきたがだんだん似通ってきている」というお話から始まり、「公・私の2元論から官・共・私の3元論」など「これから公共とはどうあるべきか?」を考えさせられるお話でした。

 閑話休題、その中で「みんな」とは何か?というワークがありました。私たちのグループでは、「同じ問題意識を持つもの」「同じ環境にあるもの」「同じ方向を向いているもの」「同じ価値観を有するもの」「家族」「友人」などいろいろな意見が出ました。このワークは続きがありまして、「みんなで深い関わり合いを持つには何を大事にしなければならないか」というものです。時代とともにコミュニティが変容し、かつてはお隣さんに塩や砂糖を借りに行ったり、玄関に鍵をかけずに出かけられた。今は核家族が進み一人世帯も進んでいる。墨田区では任意団体である町内会・自治会を強制加入にする条例が定められた(私は大きな一歩だと思います)。こういった世の中での公である「政策」の役割は何か。政策は公平・平等が大前提で一定線を引く、想定外だった人やこのラインに至らない人は排除される。そうした人たち、例えば男性介護者など支援を求めている人たちを中心にした公共を目指さなければならないということなどいろいろ考えさせられました。

 私たちが不登校の生徒と関わりはじめたのは今から14?15年ぐらい前からでしょうか?その当時に比べると政策は格段の進歩があります。ただ現実には十分とはいえません。まだまだ政策の狭間の人たちとともに歩みたいと思います。

 

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